コスト削減を目的としたルーター用IPoDWDMとOTNに対するキャリアの需要が増加


「2010年8月4日水曜日 米国カリフォルニア州 キャンプベル」- Infonetics Researchは今日、ルーター用OTN、IPoDWDM、GMPLS: グローバルサービスプロバイダ調査の概要を公表した。本レポートは、アナリストによるキャリアルーティング及びスイッチング市場に関する一連の分析調査(Continuous Research Service)の一端であり、ルーター用の高密度波長分割多重方式を利用したIP通信(IP over DWDM)、光転送ネットワーク、マルチプロトコルラベルスイッチング、MPLS転送プロファイル機能などに対するサービスプロバイダの需要の程度を調査するものである。

アナリスト・ノート

「ルーター用IPoDWDMの展開には殆ど関心が無いだろうという、業界の一般的な印象とは対照的に、我々が調査したサービスプロバイダのかなりの割合がルーター向けIPoDWDMを使用しているか、使用する計画を持っている。2010年には約半数であったが、2012年までには70%に増加すると考えられる。短期的にはペースが更にゆっくりではあるが、調査回答者のルーター向けOTNの採用状況もこれに類似している。IPoDWDMを導入する一番の動機は、ルーターとDWDM接続の両端に高価なOEOトランスポンダを設置する代わりに、より安価な着色心線を利用してコスト削減を図るということである。」 Michael Howard, co-founder and principal analyst.



そしてHowardは更にこのように分析している。

「業界におけるIPoDWDMの議論は通常、データ部門とトランスポート部門の間における衝突や相違と共に、誰がトランスポート(DWDM)層を管理するかという問題に関わることが殆どである。IPoDWDMの新たな導入者の多くは、DWDM層を管理するためにルーターを設置するのではなく、コスト削減のために導入することになるだろう。」

調査概要

  • 多くのオペレータは、最終的にデータ部門とトランスポート部門のオペレーションスタッフを統合する計画である。
    • 競合オペレータは、この転換作業において他の既存オペレータよりかなり先を進んでいる。
  • GMPLSは光ネットワークで利用されているが、キャリアはこのツールがデータドメインにおいてどれだけ有効かを見極めようとしている可能性がある。
  • MPLS-TPの基準は未だに議論中であるため、ルーター向けMPLS-TPの採用が大きく伸びる2013年以降であると予測される。

調査について

ルータ用OTN、IPoDWDM、GMPLS : グローバルサービスプロバイダ調査では、Infoneticsは、世界のテレコムにおける設備投資(Capex)の45%、そして収入の38%を占める代表的な20社のサービスプロバイダに対して、ルーターの購買に関する意思決定の担当者に、オンライン、電話、面接を通じてインタビューを行った。調査に参加したサービスプロバイダは、様々な地域(EMEA、北アメリカ、アジア太平洋)とキャリア(55%が既存キャリア、45%が競合オペレータ)から選ばれている。

サービスオペレータは、展開スケジュールやネットワーク地域、動機や行動障壁、望ましい機能に関する質問などを含め、光部門とデータ部門のスタッフ統合計画、ルーター用IPoDWDM、OTN、GMPLS、MPLS-TPの導入計画など幅広い質問に回答した。

 新たなイーサネット交換、モバイルバックホールによりイーサネットサービスの市場が急成長

キャリア・イーサネット交換は、イーサネット接続を促進し、イーサネット転送とサービスへの転換を加速させる新しく重要な発明である。交換は次のように実施される。まず、サービスプロバイダが少額の手数料をキャリア・イーサネット交換に支払い、自分たちが互いにイーサネット接続を行い、接続サービスを購入し、提供することを簡単にする。すると、イーサネット転送で行われるイーサネットサービスやIP VPNサービスが急増する。この新たなイーサネット交換は、急激に伸びているモバイルバックホールと合わせると、イーサネットとIP VPNの市場を加速させることになり、その結果として事業収入が増加すると予測される。

 シスコが北アメリカで2010年第1四半期のキャリアスイッチ及びルーター市場をリードし、収入が僅かに増加

シスコの業績は好調で、サービスプロバイダIPコアルータとエッジルータにおける収入を伸ばし、2010年第一四半期は前四半期と比較して6%、2009年第一四半期と比較して33%の増加を示した。より規模の小さいTellabsやNECは、Alcatel-Lucent、Ericsson、Huaweiなどその他多くのベンダーが収入を減少させているのに対し、IPルーターのセグメントで収入の増加を示した。Alcatel-LucentとEricssonの両社は、コンポーネントと部品の供給に難があることを指摘した。

 爆発的に増加するトラフィックへの対応するため、キャリアと企業による10G、40G、100Gポートの採用が急増している

サービスプロバイダIPエッジルーターに対する世界の支出は、2009年には全体的に減少したものの、IPエッジルーター用の高速40Gポートに対する支出は125%の増加を示した。同じような傾向は、その他のルーティング・スイッチングセグメントや光ネットワークハードウェアなどでは廃れつつある。しかしながら、これはサービスプロバイダが次世代ネットワークの急増するトラフィックに対応するため、より高速なオプションへと移行しつつあることを明確に示すものである。

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