北米が2010年第2四半期のキャリアルータ及びスイッチ市場の成長を牽引


2010年8月25日、カリフォルニア、キャンプベル-市場調査会社のInfonetics Researchは、2010年第2四半期(2Q10)のService Provider Routers and Switch marketのシェアと予測に関するレポートを公表した。

アナリスト・ノート

「特にブロードバンド上で提供されるビデオやモバイルネットワーク上で提供されるデータや写真など、増加するトラフィックに対応することを主な目的にオペレータが設備投資を再開していることで、北米におけるIPコアルータ及びエッジルータの収入は第2四半期の牽引役となり、前期に続いて15%、昨年同時期に比べて39%増加した。ヨーロッパは停滞の状況にあり不況から抜け出そうともがいているが、北米と比べれば2から3四半期ほど遅れた状況にある。EMEAのルーターに対する支出額は前期と変わらなかったが前年比では13%増加した。アジア・太平洋では、ルーターの収入が前期に続いて10%と安定した増加を見せたが、中国が牽引した2009年の増加ペースに比べれば依然遅れを取っている。」 分析:Infonetics Research共同創立者兼キャリア・データセンターネットワーク担当主席アナリストMichael Howard



サービス・プロバイダ・ルータ及びスイッチ市場ハイライト

  • 2010年第1四半期から第2四半期は、世界におけるサービス・プロバイダ・IPエッジルータ、IPコアルータ、キャリア・イーサネット・スイッチ、マルチサービスATMスイッチの総収入が5%増加し、31億ドルに達した。
  • イーサネットへの転換が契機となりATMスイッチの収入が54%低下したにもかかわらず、市場全体は前年比(2Q09と2Q10を比較)11%増加した。
  • キャリア・ルータ及びスイッチ市場は、2011年には景気後退前の2008年の水準に達すると予測されている。
  • 上位7社のキャリア・ルータ・ベンダ-- Alcatel-Lucent, Cisco, Fujitsu, Huawei, Juniper, Tellabs, and ZTE -の収入は、2Q09から2Q10で前年比2ケタの割合で上昇した。

レポート概要

Infoneticsのサービス・プロバイダ・ルータ及びスイッチに関するレポートでは、IPコアルータ、IPエッジルータ、キャリア・イーサネット・スイッチ(CES)、マルチサービスATMスイッチに関する世界の市場シェアや各地域の市場シェア、市場規模、2014年までの予測などを提供している。

本レポートはまた、イーサネットポート(10M/100M、1G、10G、40G、100G)、ATM/フレームリレー/PPPポート、POS/ATM/WDMポート、その他のポート(FDDI、シリアル、アナログ等)のポート数やポートの収入に関する詳細に加え、アプリケーションによる(マルチサービスエッジ、BRAS、イーサネットアクセストランスポート、イーサネットサービスエッジ)IPエッジルータ及びCESの追跡も行った。

レポートで追跡したベンダーには次の会社が含まれる。Alcatel-Lucent、Avici、Brocade、Ciena、Cisco、Ericsson、Extreme、Force10、富士通、日立ケーブル、Huawei、Juniper、NEC、Nokia Siemens、Nortel、Orckit-Corrigent、Tellabs、ZTE、その他

レポートで追跡した地域には以下のものが含まれる。アジア・太平洋(中国、日本、その他アジアの地域で分類), 中央及びラテンアメリカ、EMEA (ヨーロッパ、中東、アフリカ)、北アメリカ、その他世界の地域